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森茉莉全集

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今朝、窓の外はまた雪景色でありました。今もどんどん降り積もっております。

※  ※
図書館で森茉莉全集などあったので借りてきて読んでいます。雪の日に籠って読むにはちょうどよい。
昔、「枯れ葉の寝床」とか「恋人達の森」とかが私の本棚に飾ってあった。
60年代というのは、西洋かぶれの時代であった。(と言い切ってよいものか‥)
茶箪笥に白ペンキを塗って喜んでいた。今思うと浅はかなことでした。
そういう時代にこの「森茉莉」なるハイカラな字面だけでははっとひれ伏したくなる雰囲気であった。

ところでこの本で少し発見があった。
この全集のこの巻は雑誌に掲載されたエッセイなどが集めてあるのだが、昭和38年から43年の間、「ミセス」に掲載されている。
ということは、小・中学生ながらなぜか「ミセス」の愛読者であって、隅から隅まで活字を拾って読みふけっていた私は、この森茉莉さんの文章にもそのころから知らずに触れていたとになる。
はっきりとした記憶はないが、なんとなく「ミセス」という雑誌から感じた香りのようなものは、この森茉莉さんの文章と共通するものがある。

例えばこんな文章があった。
好きなスウェターの色ということで、このような表現。
胡椒色、ココア色、丹波栗の色、フランボワアズのアイスクリームの色‥‥というふうに。
色のことをこのように表現するなんて、きっとそのころの私も何か違う種類の文化に触れたと感じたに違いない。
詳細はみな忘れてしまっていても、なにか、栄養になっていることを感じる。
Commented by yocchi0220 at 2010-01-13 09:25
贅沢貧乏を姉の勧めで読んだのが初めてで、凄く心に残ったのを覚えて
おります。タオルをベッドのところに掛けておく・・・その色を少しづつ違えて・・・
やっぱり、色に関することだったと思いますが、totiさんの足元にも及び
ませんが、本当にハッとさせられたと同時に、こういうことを考える大人が
いるのだ!という感慨。

私にも栄養になってくれていることを切望。
Commented by daikatoti at 2010-01-13 09:51
★yocchiさん  そうそう、そのベットのタオルのはなし、ミルクを入れた薔薇色やら、くすんだオレンジ色やら青竹色やらのタオルが朝焼けに染まるんですよ。
タオルなんていうのは昭和30年代、酒屋でお歳暮にもらうような白いのを皆使っていた時代でしょう?衝撃ですよ。
ええ、20過ぎからタオルに凝るようになりましたよ^^
Commented by mamaさん at 2010-01-13 10:01 x
ミセスになったばかりで、「ミセス」は愛読書でした(^^;
貪るように栄養を吸収したね。いまでも料理の切り抜きは財産です。
森茉莉さんのエッセイは覚えています。セピア色の文を書く人でしたね。
Commented by daikatoti at 2010-01-13 13:00
★mamaさん  そうあの頃はなんでも貪るように知識を吸収したものでした。
最近、雑誌を昔ほど熱心に見なくなったのは、もう吸収する余地がなくなったのでしょうか。水でぱんぱんにふくれあがった高野豆腐のようになってしまったのでしょうか。
なにか、まだ知らないことがもっともっとあるはずなんだけどねぇ。。知らないことを吸収していく時代はよかったね。

料理の切り抜きですか。そういう所から吸収して今のレシピがあるのですね。
Commented by gyu at 2010-01-13 16:35 x
昔「ミセス」はいずれもあこがれを絵にしたような内容でしたね。ファッションもインテリアも手芸もお料理も・・・ 今は生活のレベルが上がって、かなりの人がそういうものが普段身近にあるようになってしまったのかも。
高嶺秀子さんのエッセイも楽しかった。
森茉莉さんのエッセイはもっと前だと思うけれど、贅沢貧乏は本を買って夢中で読んだ記憶があります。
Commented by mototot at 2010-01-13 21:46 x
どうも、森村桂とごっちゃになってまふ~~
Commented by peco at 2010-01-13 21:52 x
小中学生で「ミセス」ですか!
私は、小学生時代は「りぼん」と「なかよし」、中学生で「セブンティーン」という当たり前な子供でした。

森茉莉さんの贅沢貧乏に触れたのは、30代になってからでした。
50歳目前の今、また森茉莉さんを読んでみるのもいいかと思いました。
きっかけをいただきました。ありがとうございます。
Commented by Kcouscous at 2010-01-13 22:54
森茉莉は下北沢の共同トイレが廊下にあるような一間の木造アパートに住んでいて、貧しく部屋は足の踏み場もないようなのに、ラムネの空き瓶などを通る光を薔薇色とか瑠璃色とか書いて夢見るように暮らしていたというのを20歳のころ読んで、う〜む、私の将来を見るようだ、と言ったら、友だちはみな笑いましたが否定しませんでした。われながら先見の明があった……^^。
Commented by min_y at 2010-01-13 23:54
風呂なしの狭いアパートに住んでいた20代前半、「贅沢貧乏」は読んでいて自分のことかと思うくらい親近感を覚えました。
でも実際は、彼女のように本物の贅沢を知っているわけでもなく絢爛豪華な文章を書けるわけでもないんですが。
Commented by optimistic-pi at 2010-01-14 07:55
大雪に見舞われている英国です
そちらも大変なのでしょうか

森茉莉 久しぶりに読み直そうかと触発されました
Commented by daikatoti at 2010-01-14 08:16
★gyuさん 主婦の友とは全然違う雑誌でしたね^^。
ああいう雑誌は初めてじゃなかったでしょうか。写真もきれいで、こういう生活もあるのだという憧れの気持ちで見ていましたね。おっしゃるように、今大部分の人が普段の暮らしに手に入れてしまいましたね。
子供服が毎月一つ紹介されていたのを覚えているのですがそのモデルのちいさい子供がすごくかわいくて、子供服も趣味のいいものでした。
あの雑誌を子供の頃に見たことはたいへん勉強になりました。
贅沢貧乏という言葉の響きが好きでありました。
Commented by daikatoti at 2010-01-14 08:17
★motototさん  顔のタイプは似てるかもね〜
Commented by daikatoti at 2010-01-14 08:23
★pecoさん なぜか「少女倶楽部」の後は少年サンデーとミセスだったのです。少女漫画や女学生の友とかがどうもその時代受け付けなくなってきたのは、なんででしょうねぇ。。
その後「装苑」「私の部屋」「anan]といったのが雑誌歴なんですが、どういう雑誌を見ていたかというのはちょっと人それぞれにおもしろそうですね^^
森茉莉さんも、時代が下るとわりとわかりやすい好き嫌い連発の文章書いておられておもしろいですね。
Commented by daikatoti at 2010-01-14 08:27
★kcouscousさん  部屋のようすは、この前のヘンリー・ダーガーの部屋の様子とそっくりですね。ベットの上までモノが溢れていて、横になって丸まっていたそうです。そしてベットの下に置いてあった新聞紙は解けて茸がはえていたそうですぞ。
ラムネの瓶など陽に透かして眺めていたのはこれの影響でしょうかね^^
わたしは「男おいどん」のほうが親近感がありました^^;
Commented by daikatoti at 2010-01-14 08:33
★min_yさん min_yさんのコメントはいつも同じパターンですね^^
ナニナニに憧れた、いいとおもう、
「でも」「だけど」‥というふうにいつも否定が入りますね^^
夢分析は無理だけど、コメント分析は出来るかも(笑
Commented by daikatoti at 2010-01-14 08:37
★piさん  そちらすごく寒いそうですね。こっちもすごく寒いのですがせいぜいマイナス1度くらい。そちらの寒さに比べると有り難いくらいなんですが、なぜか冬ってこんなに寒かったかしらと、宗旨替えをして夏の方が増しなんてこともつぶやいております。
森茉莉さん、おこたの中で読むにはちょうどいいかも^^あ、そちらは暖炉かな。
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by daikatoti | 2010-01-13 09:14 | 日々のこと | Comments(16)

毎日綴る絵日記帳    まるかバツか答えがふたつしかないって オカシイ


by toti