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ヘンリー・ダーガーのことなど

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ヘンリー・ダーガー、この人の名前がこの間からずっと出てこなくて、グーグルで
「アメリカ 画家 死後 大家」で検索したら出てきました。

詳しくはググっていただきたいのだが、この方1892年に生まれて1971年に81歳で亡くなるのだが、生きていた間は、孤児院育ち、その後、清掃夫として働き全くの孤独な老人だったのだが、亡くなった後アパートの部屋の中を片付けたらば、膨大な量の絵画作品が出てきたという人物。

最初の出会いは、ミュージアムショップの本売り場で画集を見て、そのうつくしい色使いと、なんだか見てはいけないような危うい世界がひどく心に残り、後日、新聞記事で、その人と成りを知るに至る。

このかたについて話すのはむつかしいのだが、絵というものの本質、というようなことを考えさせられるのだ。 大変孤独な人間が一人部屋に籠り空想の世界に没頭する。分からなくはない世界だけれど、最近の私は空想で絵を描くなどとてもできないのだ。

きのうも、お八つに食べてた栗しぐれがきれいだなと思ったので描いてみた。
もう少し手を入れたかったが、朝起きると猫がかじっていたのでこれまでとする。
Commented by at 2009-11-25 10:54 x
品川の原美術館で彼の作品を見ました。
よく見ると、え?と思う部分があったり、可愛くて、とても危うい世界。
作品数の膨大さが、そら恐ろしい感じさえしました。
恐かったのは、作品そのものよりも、彼の心の空洞部分でしょうか。
原美術館の雰囲気にも、ぴたりとハマッたのでした。
Commented by 林檎 at 2009-11-25 12:44 x
ダーガーって初めて知りました。
色が綺麗だなあ。。実物、見たいなと思いました。
この人にとっては、絵というものがあってホントに良かったって思います。
ところで栗しぐれだったんですね。最初、ちょっと目玉に見えてしまってぎょっとしちゃいましたよ。
Commented by mototot at 2009-11-25 13:12 x
干し柿かと思いました。
最後の2行がおかっしい。
森有正の書いたものに、バリバリの前衛芸術家の老人が、普段はなりわいとして図書館のカウンターに座っている、という話を思い出した。
Commented by tamayam2 at 2009-11-25 13:16
Googleで検索する方法として、
>「アメリカ 画家 死後 大家」・・・出てきたんですね。
すごい! これは、絵なんですね。リアリティがあります。
Commented by Kcouscous at 2009-11-25 14:05
確かに評価はむずかしいひとだと思うけど、とにかくこの孤独なひとに絵と物語の世界があったのはよかったなあと思います。作品が見つかったのが死後で、あれを捨てずに研究した大家さんがえらかったからちょっと神話化されてしまったけど、もしも状況が違って、幼い女の子たちのアブナイ絵ばかり出てきたら、つまりいまのワイドショー的社会だったらスキャンダルだったかもですねぇ。
あの、整理しようと思っていたヘンリー・ダーガー特集の雑誌があるので、よろしかったらさしあげまする。
Commented by nobukoueda at 2009-11-25 14:31
私は実際の作品よりヘンリーダーカーの映画でみておもしろかったですが、やはりその部屋には圧巻!すごいですね。コラージュがおもしろいね。
totiさんも毎日毎日いろいろ作り続けて部屋の中めいっぱいかざりつけたら負けないとおもうわ~

Commented by LE at 2009-11-25 19:55 x
今週、フランス映画で似たようなストーリーを観に行きます。
www.barbican.org.uk/film/event-detail.asp?id=9906&pg=2112

才能は色々なところに埋もれているんだねぇ。
Commented by mamaさん at 2009-11-25 21:28 x
孤独でも幸せな一生だったのと違うかなぁ?
別に売ろうとか認められたいとかの欲もなく、ただ描きたいのを愚直に描いてただけなんやから。ちゃんと生業も持ってたし。
ある意味羨ましい生き方やわ。
Commented by 工事中 at 2009-11-25 22:20 x
ヘンリー・ダーカーって初めて知りました。
前にルイス・キャロルの写真集を見て、ちょっと引いちゃったことを思い出しました。きっと全然違うんでしょうね。勉強します^ ^;
totiさんも、このままいけば熊楠みたいになりそう。
熊楠は現在もまだ発掘、調査が続けられてるそうですね。
totiさん、なんか似てる。。。
Commented by daikatoti at 2009-11-26 06:40
★頼さん  原美術館行きたかったです。ごらんになったのですね。
あの美術館はヴィンセント・ガロで一度行ったのですが、すごくいい建物でした。
うん、はかりしれない暗闇がありそうです。
こういうアウトサイダーもの、というのでしょうか、この手のものがすべてすきというわけでもないのですが、この色と組み立て方のようなものはすばらしいですね。
Commented by daikatoti at 2009-11-26 06:43
★林檎さん 知ってる人しかしらないような人ですが、いいでしょう?内容は色彩とはうらはらになにやら倒錯の雰囲気もしておどろおどろしくて、本屋で立ち見もはばかられたんであります。

目玉^^!そう見えるのではないかとの危惧はありました。
Commented by daikatoti at 2009-11-26 06:48
★motototさん おたがい、きーこ、キーコでございましょうか^^;
森有正って、何処かで聞いた名前とおもったら、知るを楽しむですごくいい画像ででていたような、どんな内容だったかはすでに”おぼろ”
歌歌いの小椋桂が昼間はなりわいとして銀行員だったようなものでしょうか。
Commented by daikatoti at 2009-11-26 06:51
★tamayamさん  グーグル検索は、どわすれした名前などを思い出すのにたいへん便利です。
この前、フリーダカーロの名前を思い出すのに「画家 眉 つながってる」で出てきたというはなしをよそで聞いてヒントにさせていただきました^^
Commented by daikatoti at 2009-11-26 06:58
★kcouscousさん  あらうれしや。頂戴します^^新聞の切り抜き以外、この人のものは一つもないのであります。
アパートの大家さんがこの話の大きなポイントになりますよね。
あれが、こういう世界に全く興味のない人だったり、幼児虐待に過敏に反応する人だったりしたら、即燃やされていたかもしれません。 
そうして考えるとですね、世の中には、埋もれてるこういうものって実はうんといっぱいあるのではないだろうか、、なんて思ってしまうのです。
これがこうして世の中に出たのはなにか神の御加護といったようなものを感じてしまうのであります。
Commented by daikatoti at 2009-11-26 07:02
★nobukouedaさん  おぉ、あの部屋いいですね〜!
映画も見てみたいです。おっしゃるようにこの絵は実際に見るよりも、映像にしたほうがきっといいです。
十代の頃の部屋はなにもかも飾り付けて、ジャンク風アンティークの店のようでありましたが、最近はおとなになって、掃除するのがたいへんということでおとなしい部屋になっております^^
Commented by daikatoti at 2009-11-26 07:05
★LEさん  あ、よさそうな映画ですね。フランス映画はこういうの作るとほんとにステキに仕上がりますからね。
ほんとに、埋もれてるものです。燃やされたりゴミに出されたものも数多くあるということと推測。
Commented by daikatoti at 2009-11-26 07:10
★mamaさん  大人になってからの孤独はある意味楽しいものでもあるけれども、幼少時の孤独というものは、人間の一生を大きく決めてしまうものであります。 母親が4歳のときに妹の出産で死亡、父もその後病気で、施設に預けられる、こういう心のダメージを乗り越えて人間が生きていくということは並たいていのことじゃありませんぜ。
今ね、みな、ちょっとしたことで心を病んだりする時代です。
どうしようもない暗闇に光を与えてくれるのが、ゲイジュツ、というものかしらね。
Commented by daikatoti at 2009-11-26 07:24
★工事中さん  いわゆるちょっとキモイ世界紙一重。けっして好きではありませんが、なんだこれ?という興味が最初見た時ふつふつと沸いてまいりました。
熊楠!この前何かの本で見ました。茸を描いてるおじいさんですね。よく知りませんが、あれもすごかったです。
共通するのは「思いの深さ」ですかね。売ろうとか認められたいとかでなく、描かずにいられなかったから描く、というのは強いね。今見ているフジコ・ヘミングの画文集にもそれを感じます。
Commented by karino-tohko at 2009-11-28 19:22
遅ればせながら。
いつもこっそり拝読するばかりで、こちらでは初めましてですね。(ドキドキ)
ダーガー、好きです。
最初作品を見て惹かれ、そのあと人物像を知って親近感を覚えて、DVDも購入しました。
…が、こちらを読んで、途中まで見て夜遅くなって中断したあとそのままになっていたことを思い出して、むしょうに続きが見たくなりました。

他の方のコメントにあったフランス映画も気になります。機会があったら見てみたいです。
(フリーダカーロの「画家 眉 つながってる」に笑いました。フリーダカーロも好きです。ついでに熊楠も。)

栗しぐれ、タイトルのダーガーと相まって猟奇的な目玉に見えましたとも。(笑)
Commented by daikatoti at 2009-11-29 09:10
★karinoさん いらっしゃいませ。きっとヘンリー・ダーガーはお好きだろうと思っておりました^^
作品の謎が人物像で納得、といったところですね。
映画はまだ見てないので、是非に見てみたいものだと思っております。実物の絵よりもカメラやスクリーンを通して見たほうがきっといいと思えるのです。
私も非現実の話を描きたくなってきました。キャラクターがうまく動かせるといいのですが、なかなか技術がついていきませんのでまだるっこしいのです。
ええ、このフランス映画も是非見なくてはです。
栗しぐれは、猫がかじっちゃったのでね^^目玉からぬけられませんでしたぁ^^
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by daikatoti | 2009-11-25 07:37 | パレット | Comments(20)

毎日綴る絵日記帳    まるかバツか答えがふたつしかないって オカシイ


by toti