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楊梅 (やまもも)

7月1日 土曜 雨 旧暦 閏5月8日
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朔日だけど、カレンダーはまだ出来ていない。

昨日は平日だけど予定を繰り上げて買い出しに行く。
毎週、何か珍しいものに逢えるか、この産直買い出しドライブは楽しみなのだが、今回は、なんと「楊梅」と遭遇。

実物を見たのはじつは初めて。
宮尾登美子の小説にこれが出てきて、40年も前の小説だから、その頃ネットもなく、
いったいこの美味しそうな果物はどんなものだろうと、すごく気になって、小説の他の部分は殆ど覚えがないが、このところだけは鮮明に覚えているのだ。

いったいどんな風だったのかもう一回読んでみようと物置の本コーナーに行くと、これまたすんなり過ぎるくらい、すぐこの本が出てきた。

なんと、この小説の書き出しの部分がこの楊梅だったのだ。

うまいんだよね、この小説。
この書き出しの部分で、この小説の人物設定やら、場所やら状況を全て表現している。
そして、甘酸っぱい香りを漂わせて、色的にも鮮明に場面が立ち上がってくる。

今とはちょっと違う、人々の生き生きした様子は、石牟礼道子の「食べごしらえおままごと」にも、「逝きし世の面影」というのに描かれる江戸末期から明治にかけてのこの国の人々の活気あふれる様子とも、共通している。

女衒なんて商売がまかり通る時代がいいわけはないが、何かを失ってしまっているよね、今って。

楊梅は、思っていたより一回り小さかった。
もっと、じゅくじゅくしているのかと思っていたが、早くに刈り取ったのだろうか、割合しっかりしている。
もっと甘いと思ったが、酸っぱい。
なにせ、その形から、飴玉を連想していたからね。

どうしようか考えたが、この前ユスラウメシロップを作った要領で氷砂糖にまぶしておくことにした。





Commented by genova1991 at 2017-07-01 08:46
totiさんのお庭には、ヤマモモの木もあるのかとびっくりしました。
近所に確か木があり、道路にたまに実が落ちています。
綺麗な赤い色のジュースになりそうで、楽しみですね(*´▽`*)

ヤマモモの加工したもの(ゼリーなど、、)は食べたことがあると
思うのですが、どんな味だったのか、加工すると変わってしまうでしょうし
思い出せません。宮尾登美子は結構読みましたが、櫂はどうだったか
それも思い出せません。今の旬?は「きのね」かなと思ったり、、
女衒のような裏の職業は若い方はご存知ないかもしれませんね。
山口瞳の「血族」もそんなような職業の先祖だったように思います。
普通暴かないでしょうし、知らないですよね、、
Commented by buribushi at 2017-07-01 09:13
宮尾登美子は自伝のようなもの?を読んだ事があります。
外地から引きあげて来て、夫の生家で、そら豆が実ったので取って来て茹でたら、姑に豆を干して保存するのだから茹でて食べるのはこれきりにして、といわれるところがあったのを、そら豆を茹でて思い出しました。
やまももは名だけ知っていてあこがれの木の実でしたが、沖縄の市場で初めて見て買って帰りました。
やはり思ったより酸っぱかったので、果実酒にしました。
totiさんみたいにシロップにして炭酸水で割ったら一番良かったですね。
酒に弱いくせにすぐ果実酒にして、飲むのは少しで人に上げていました。
Commented by africaj at 2017-07-01 11:53
あ、手に入ったんですね!
なんと産直で!?
食べどきのものはすぐに冷蔵庫に入れて1日2日で熟し過ぎて甘みが抜けるほど、甘み酸味が駆け抜けていって、売るには難しそうなもの、よく売ってたなとびっくり。
酸っぱいと言うし、早めに収穫したのかもですね〜。
木から落ちる頃はじゅくじゅくなのです。
でも、手に入るだけでも嬉しいですね。物語と結びついたものは。
Commented by rucolanote at 2017-07-01 12:56
nanoです。めちゃくちゃお久しぶりです('◇')ゞ
何年か前に「櫂」読みました。最初ヤマモモの描写だったんですね、忘れてました。
印象に残ったのは、養女にした娘の髪に、生卵をつけて洗ってあげたところです。
そうやると髪に良いのかな~?とちょっと不思議だったので…。
読み応えある小説でした。
Commented by daikatoti at 2017-07-02 07:32
★genovaさん
流石にもう植える所がなくて。
出来ることなら植えたいのですが^^
そちらにもありますか、私は全然この木が植わってるの見たことないのです。

ユスラウメも、これも、赤い色が付くというだけで、味として強烈に感じるということはないかもね。
サクランボは火を通すと、クセのある味になりましたけどね。
ジャムにして一番美味しいのは桑の実でした。

小説に出てくる食べ物って、私は覚えている確率が高いんですよ。ストーリーは忘れますね。
Commented by daikatoti at 2017-07-02 07:36
★すばるさん
読んでおもしろいと、次々に読むクセがあるので、宮尾登美子さんはよく読みましたね。
妙に細かい所で記憶に残ってることってあるんですよね。そら豆を見たらそれ、思い出すんじゃないですか?

果実酒、結局私も飲まないことが多いです。
シロップ漬けは、サイダーにすると、夏場には嬉しい飲み物になりますね。
Commented by daikatoti at 2017-07-02 07:39
★africajさん
きっと、もっともっと熟さないと本来の味じゃないのでしょうね。
とにかくホンマもんに出会えたので満足です。
今度はじゅくじゅくになったのに何処かで出会いたいな。
Commented by daikatoti at 2017-07-02 07:42
★rucolanoteさん
お久しぶりですね^^
うん、養女にしたんでしたよね、なさぬ仲の子なんだけど、やたら可愛がってしまうんですよね。ほとんどストーリー忘れてますわ。
鬼龍院花子の生涯ってのはこれの続きものでしたっけね。
生卵のリンスですかね^^、効きそうだけど、あはは、ゆすぎ損なうと猫にかじられそうじゃないですか。
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by daikatoti | 2017-07-01 08:15 | 食べもん | Comments(8)

毎日綴る絵日記帳    まるかバツか答えがふたつしかないって オカシイ


by toti