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砂漠の民 ~ ガブリエル・バンサン 画集より      

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ガブリエル・バンサンの画集「砂漠」の序文のようなものの訳を少し引用します。
翻訳は渡辺一枝さん。これを訳するに当って、実際にサハラ砂漠まで出かけたそうだ。

衣装ばかりでない、彼らの持つもの全て。粉をこねるにも、出来上がった食べ物を入れるにも使う銅の深鍋はへしゃげて凹み、薬缶や鍋は歪み、真っ黒く煤けている。香草入りの甘い紅茶を飲む彼らの大切な小さなガラスのコップも、砂のやすりにかけられて今はもう、不透明な磨りガラスのよう。袋や箱に入れられて運ばれ、彼らが歩みを止めたときに取り出して使われる、これらの日用品のどれもが、汚れ傷ついている。だが彼らに使われるとき、それらはなぜこんなにも輝いて見えるのだろう。
彼らが身にまとい、使うときにそれらの物は美しく輝く。彼らと共に美しく輝く。
彼らの仕種のひとつひとつに込められた威厳。それは“所有“ということが重きをなさない人々の・・・・・


自分のDNAのルーツについて考えたことはありませんか?
ふと、自分のルーツは砂漠の民だったのではないかとおもったことがある。
アフガンで戦争が起こったとき、毎日のように映し出されるアフガンの人々の顔に見覚えがあったのだ。父は、ああいうタイプの顔だった。二人いる伯母のうちの一人は、ベールが似合いそうな顔立ちだった。 何百年か前、祖先は大陸から渡ってきたのかもしれないと勝手な想像をして楽しんでいるのだ。
乾いたものが好きなのも頷けるではないか。





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by daikatoti | 2007-09-24 09:33 | 今日の美しいもの | Comments(8)
Commented by Nicole-ay at 2007-09-24 23:24
アラビアのロレンス、星の王子様、月の砂漠・・・行ったことのない遠い国だけれど若い頃はあこがれてました。映画クレーマークレーマーの男の子の寝室のナイトテーブルの灯りだったか、灯りに掛けてある布だったかが駱駝でおしゃれでした。駱駝や砂漠ベールや水煙草・・・郷愁を誘う響きがします。
Commented by oshibanayoshimi at 2007-09-25 00:08
daikatoti様、のお顔を想像しています。何だか、イメージが湧いて来ました。
Commented by daikatoti at 2007-09-25 01:45
鍵コメさん  包帯クラブというのがあるそうなんですが、
ワタシも包帯をぐるぐるいろんなひとに巻いてあげたいです。

Commented by daikatoti at 2007-09-25 01:51
Nicoleさん    こんばんわ  テレビ観ててうたた寝して、もう寝れません、、とほ。
童謡の月の砂漠、大好きです。 実際は砂埃で大変なところなんでしょうが、 なぜか憧れの世界に出来上がっていますね。
水煙草ってなんぞや?  調べてみます。ステキな響きですね。
Commented by daikatoti at 2007-09-25 01:52
oshibanayoshimiさん   ハハハ  好きなように想像してみてください。 案外、里山の草刈りおばさんのイメージかもしれませんよ(笑
Commented at 2007-09-25 08:52
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by senbe-2 at 2007-09-25 19:56
totiさんに教えてもらったホームページで、
この人はデッサンを徹底的に学んだというようなことが書いてありましたね。デッサンが大嫌いな私には、真似すらもできません。

この翻訳家の方の文章は、すーっと入ってきますね。
さすが、サハラまで行かれただけのことはありますね。
Commented by daikatoti at 2007-09-26 09:36
senbeさん  デッサンを極めた上で、崩しているのでしょうね。
とても真似すらできません。  この絵、遠くから見るほうがいいんですよ。   
>この翻訳家の方の文章は、すーっと入ってきますね。
でしょう!

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