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2008年 01月 12日 ( 1 )

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最近、推理小説が面白くないのは、現実におこる事件のほうが、はるかに小説の世界を越えているからだとおもう。 この事件はもう10年も前の事件でありますが、桐野夏生の「グロテスク」という小説の中にモデルとしてでてくる。 その名のとおり、あまりにグロテスクで、現実にこの事件が起きた時は、そういった事件だったとは知らずにいたのだが、一度この本も読んでみたいとおもっていたら、ちょうどブックオフでみつけたので買ってみた。

この事件で、犯人のことはそう注目に値しない。 珍しいケースだが殺されたほうの女性が、なんで?どうして?わからない・・・というどうにも納得がいかない生き方をしていて、世間の目もそっちのほうにいってしまって、ご遺族のかたも、たいへん苦しまれたであろう事件です。

記憶に新しいところでは、例の教授の手鏡事件なんかも、ひょっとしてこれと同じ病理なんだろうか。  エリートと呼ばれる人たちの堕落への願望・・・なんてちょっとわからないなぁ
最後のほうで精神科医のかたの分析があるのでぼんやりと推測できるが、結局、どういう家庭環境で育たれた人なのかがやはり、取材が困難ではっきりしたことがわからないのがすっきりしないが、致し方ない。 人間の心理とは観察するに値する奥の深いものだ。