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2010年 06月 05日 ( 1 )

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昨日は久しぶりに電車に乗って長旅をしてきた。家にばかりいたもので、車窓からの眺めを見ているだけで充分な気晴らしとなる。
2時間ばかりの在来線の旅は、毎回、前の席に座る方などのほんのささやかなご縁を喜ぶのだが、今回前に座られたご夫婦は、ちょっと考えさせられた。
乗り込まれた時からずっと一言も口をきかず。60代半ばごろと察せられるまったく気力をなくされたような裏なり瓢箪のようなご亭主のほうは、下を向いたっきり、寝てるのかなにか微動だにせずの姿勢。となりのご婦人のほうはといえば、病弱そうな青い顔に眉間に深く刻まれた縦じわ。こちらも下を向いたっきり、窓の外など一度たりとも見ようとなさらない。
どういう理由で二人揃ってお出かけされるのかわからないが、どう見たって楽しそうではない。
なにか、家庭の中の様子、長年連れ添われた生活がどのような苦渋に満ちたものだったのか、想いを馳せるなど、まったく余計なことではあるが、気の毒なことでありました。

ところでなんで夫婦とわかるかといえば、口をきかないからである。他人であれば口をきかないで一時間以上いるということは実際出来るものではないのである。